重量物搬送におけるTCGランナー採用事例（チェーン置換）
あるエレベーターメーカーの床材の搬送において、コストを掛けた大掛かりなチェーン機構にて駆動部を構築していた。以前から他の搬送方法を模索していたが、重量が大きく歯車等の機構ではバックラッシによるガタつきの影響で停止時に位置ずれを起こしてしまい、次工程への影響や床材の傷や破損等が問題となり採用を見送っていた。
解決の内容・施策
強化型TCGランナー（CPC/CRC型）を検討。従来のCPA/CRA型と比較し耐荷重・許容トルクが大幅に向上したTCGランナーの採用を検討したことで、チェーン駆動の重要物搬送と比較しノンバックラッシ、高精度位置決め、滑らかな加減速、メンテナンス頻度の軽減などのメリットが見込まれる。
効果・メリット
床材搬送時のガタつきが解消されたほか滑らかな搬送動作が実現されたことにより、次工程へスムーズに床材を搬送できるようになったことから、傷や破損等の不具合が低減した。また、低摩耗で長寿命、グリース塗布頻度が低減したことにより、保守・ランニングコストが大幅に削減された。
1．重量物搬送においてノンバックラッシ、滑らかな加減速を実現。
2．グリース塗布頻度低減によるメンテナンス性向上。
3．駆動要素部品の長寿命化によるコスト削減。
