課題解決事例
生産タクトタイムの最適化を実現する、パールデックスの可変速制御仕様対応
パールデックスPDWは、そのカム式の高速・高精度なインデックス動作で多くの自動機に採用されています。しかし、標準仕様で組み込まれている単相インダクションモーターは、その特性上、一定速度でのみ動作するという制約がありました。生産現場からは、ワークの種類や工程の状況に応じて、インデックス動作の割出速度をコントロールしたいという、より高度な要求が課題として挙がるケースがありました。
例えば、ワークの搬送時に振動を抑えたい低速運転、または生産能力を最大化したい高速運転など、タクトタイムの最適化には可変速制御を行いたいですが、標準モーターではこれらのニーズには対応ができず、装置全体のパフォーマンスを最大限に引き出すことができない場合がありました。
解決の内容・施策
効果・メリット
三相インダクションモーターへの変更を行ったパールデックスの導入により、割出速度の制御という課題を解決することができました。ブレーキパックによる瞬時停止制御のような急な加減速はできませんが、インバータを用いた回転速度制御によって、柔軟な割出速度の調整が可能になり、以下のようなメリットを得られました。
●生産タクトタイムの最適化: ワークの特性や工程の要求に応じて、最適な割出速度を選択できるようになり、生産ライン全体のタクトタイムを細かく調整し、生産効率を最大化することが可能になりました。
●品質の向上: ワークの特性に合わせてスムーズな加減速制御を行うことで、搬送時の振動や衝撃を抑制し、製品の破損リスクを低減し、品質向上に貢献しました。
●装置の汎用性向上: 一つのパールデックスで様々なワークや生産条件に対応できるようになり、装置の汎用性と柔軟性が大幅に向上しました。これにより、設備投資の効率化にも繋がりました。