大口径中空形状を活用した効率的装置レイアウトの実現
部品形状検査装置の新規開発に伴い、装置全体のコンパクト化を求められた。
従来の装置ではDDモータを使用していたが、治具やセンサー等の装置周辺部品をテーブル外周に配置する必要があり、周辺スペースを圧迫してしまっていた。
当初、中空径の広い歯車を検討し、治具やセンサー等の装置周辺部品をテーブル内側に集約しようとしたが、停止精度やメンテナンス性が悪く断念した。
解決の内容・施策
特殊対応にてユーザー希望中空径でのTCGリングの製作を行った。
これによりTCGリング中空内に外部周辺部品を収めることが出来るようになり、停止精度やメンテナンス性を向上させつつ装置全体のコンパクト化を実現することが出来た。
TCGシリーズは従来の歯車機構と接触・噛み合いの原理が異なり、ノンバックラッシで高精度な位置決めと高いメンテナンス性（低摩耗・低発塵）を有しており、さらにニーズに合わせた形状、材質変更などの特殊対応が可能な為、採用を検討に至った。
効果・メリット
TCGリングを採用したことにより装置全体のコンパクト化が出来、これにより周辺環境の改善（人移動の導線確保）や配線レイアウトの簡潔化が実現された。
1．TCGリング中空径拡大の特殊対応が可能。
2．TCGリング中空径拡大により、装置のコンパクト化を実現。
3．停止精度、メンテナンス頻度の要求を満たすことができた。
当社ではカタログ仕様に無い製品でも、数量1個から特殊対応を承っており、
顧客要望に合わせて、形状や材質の変更、仕様検討のサポートまで行うことを強みとしています。
