TCGリング 組付手順
TCGリング組付手順
1.べース、カムリングふき取り作業
ベースインロー部、カムリング内径及びカムリング基準側面についた
防錆油や付着物をふき取ります。

2.カムリング仮設置
カムリングが軽く動く程度に、取付ボルトを締めます。

3. カムリング芯振れ確認
カムリング歯先部又は、カムリング内径の軸回転時の振れ量を
確認してください。
※推奨取付精度表参照



4.カムリング固定
カムリング取付ボルトを対角線の順に少しずつ(推奨トルクの30%
程度にて)均等に締付け、徐々に締付け力を増して締め付けてください。
カムリング取付ボルトを推奨トルクにて本締めします。



5.カムリング芯振れ確認
カムリングの固定が完了したら、再度カムリングの芯振れを確認してください。
取付精度推奨値内でしたら組付完了となります。

分割リングを複数個継足す場合(全周継足しを除く)
※分割リング(RGD・RDC・UGD・UDC)継足しには
専用治具をお使いください

1. カムリング1個目の設置
カムリング1個目を取付方法に従って取付調整します。
2. カムリング2個目の設置
カムリング2個目を軽く動く程度に仮締めします。
3. 分割リングの継足し
継ぎ足し治具をカムリング1個目と2個目に取付けます。
まず、治具取付ボルトを2本締付けます。
(間に樹脂ワッシャーをセットしてください)
その後、治具に押しネジを2ヶ所締め付けます。
押しネジの締付けはカムリング1個目側から行ってください。

4. 歯先の振れ確認
カムリング1個目の芯振れ量と併せて、2個目の芯振れ量を確認し、調整を行ってください。
5. 取付ボルト仮締め
カムリング2個目の取付ボルトを推奨トルクの約30%で締付けます。
※上記推奨トルク表参照
6. 継ぎ足し治具の取り外し
押しネジを緩めてから、治具取付ボルトを外してください
7. 継足し部ガタつきの確認
カムリングに治具を手で押さえつけ、治具にガタつきが無いことを確認します。
( 治具にガタつきがある場合は、継足しピッチが出ておりません。再度手順3からやり直してください)
8. 分割リングの固定
3個目以降も同様に行っていき、全ての調整完了後カムリング取付ボルトを取付ボルト推奨トルクで締付けてください。
※ 分割リングの角度K2のもの(P.33 仕様外形参照)は、必ず端末部に使用してください。
また、角度K2のものは継足取付タップが一ヶ所の為、K1のCW側にのみ継足す形状になっております。
分割リングを全周継足す場合(継ぎ足し治具をリング個数分使用する場合)
1. カムリングの設置、仮止め
カムリング1個目を取付け、芯振れ量の確認、調整を行い、取付ボルトを推奨トルクの約30%で締付けてください。
他のカムリングは、軽く動く程度に仮締めします。
2. カムリングの継足し
カムリング2個目、3個目の順に継ぎ足し治具を取付けてください。
※継足し治具はリング個数分必要となります。
3. 歯先振れの確認
カムリング1個目から芯振れ量を確認していき、随時調整を行ってください。
芯振れ量を調整したら、カムリング取付ボルトは順次推奨トルクの約30%で締付けてください。
カムリング全周分の振れを確認し、取付精度表以内となる様、1~3の作業を繰返し行ってください。
4. カムリングの固定
全ての調整完了後カムリング取付ボルトを取付ボルト推奨トルクで締付けてください。